
人は産まれた時から”握る”という習性を持っております。
まだはっきり目も見えない産まれたばかりの赤ちゃんの小さな手のひらに、親が指を添えるとぎゅっと握ってくれます。
これを原始反射とも言いますが、考えるよりも先に反応して握ります。
この握る行動は生きる為の行動であり人が成長する大切な生まれ持った習性です。
しかし、知恵がつき歳を重ねる事により”執着”へと変わってしまいます。
子どものうちは好きなお菓子や好きなテレビ等、こだわりがどんどんと膨らみ
大人になれば地位や成績にとらわれ、
「あれは私の」「これも私の」だと執着が身の回りに渦巻き、また、執着している物を人に奪われないだろうかという不安が起きてきます。
そうなると身を守る為に奪い合いになり
争いとなるのです。
誰しもがそうはなりたくないはずです。
ですので、そうなる前に、自分で自分を制御するしかありません。
その為にも我々は日頃から手を合わせ
”合掌”をします。
右手と左手を合わせる事により何も握れなくします。
そうする事によって少し執着から心を離し整えます。
心身一体とも言いますが、人は形(身体)を整えれば心が整い、心を整えれば身体も整います。
喧嘩や争い、奪い合いや憎みあいの少ない人生を送る為にも、寺社仏閣に行くもよし、お仏壇の前でもお布団の中でもお風呂の中でも、車の中でも、、、
どこでも思い立った時に手を合わせ心を整えてみて下さい。
そうすればきっと、上手に歳を重ね穏やかな人生を送る事ができるはずです。
今年も毎月18日午後2時~本堂を解放し護摩のお勤めをしております。
心が身体が落ち着かないなと気になる方は是非手を合わせにお越しくださいませ🙏
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