本日春の彼岸入り日でございます。
まず最初にお彼岸は1年に2度あり春にやってくる「春彼岸」は、3月の「春分」を「中日(ちゅうにち)」とし、その日の前後3日間(合計7日間)となります。一方で秋の「秋彼岸」は、9月の「秋分」を「中日」とし、同じく前後3日間(合計7日間)となっております。
春分の日秋分の日、太陽が真東から昇り真西に沈む時御先祖様の居られる岸「彼岸」と我々の岸「此岸」が最も近づく時とも言われており常日頃仕事をこなしながら御先祖様の供養を毎日続けるのが困難である故に春、秋、お彼岸に供養 修行期間とし、御先祖様に感謝を込めてお墓参りをしお仏壇に御供え物をし供養していただきます。
そうです、修行をして頂く期間でもあるのです。お釈迦さまの残された『六波羅蜜』という6つの修行の内の一つである「持戒波羅蜜」についてご紹介いたします。
持戒とは戒を持つ事、要は自分で決めた約束を守る事です。このお彼岸の一週間何か一つでも仏さん(ご先祖様)と約束を交わしていただき、それを守る。ただそれだけです。
一週間毎日お仏壇に線香をあげ手を合わせ感謝をする。
子供さんであれば嫌いな食べ物を食べる。
一週間噓をつかない。などなど自分で決め約束を守らなければならない。
しかし普段から嘘をついて何も思わない子が、「一週間嘘をつきません!」とご先祖様と約束をしたにも関わらず嘘ついてしまった、約束を破ってしまった!その時に心に残る感覚感情はその子の成長の内でとても大切な教養となるはずです。
最近ニュースでも様々な信じ難い事件を耳にします。やっていい事、ダメなこと。小さな頃から教えられてきた約束事を守れない。その様な人が他人を傷つけています。
戒を守ることは、心を磨くこと。心を磨くことで、善悪の正しい智慧を身につける事が出来るはずです。
何か一つでもご先祖様と約束をし、心を磨く修行の期間にあててみてはいかがでしょうか。
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